・4つのデニム
デニムはズバリ!経糸が3対1の割合で緯糸(裏糸)の上へ来るように織る綾織りです。
したがって糸の色、糸の素材、糸の太さは特に関係がないんですね。しかし厚織りに向いているのであまり細い糸(薄い生地)は使われていないようです。
私の扱った記憶では、ワークシャツによく使う6オンスデニムが一番薄手のデニムだったと思います。
デニムは片面ずつ、それぞれに現れる糸の75%ずつを経糸と緯糸で分け合っています。
つまり経糸のみに着色して、縦側を表に使うことで表一面を染色したように見せることが出来るわけで、これがブルーデニム、ブラックデニム等のカラーデニムなのです。
一番一般的なデニムです。現在売られているジーンズの8割以上、またジーンズ以外のデニム製品なら100%に近いくらいの率で使われています。
もし今ジーンズを穿いている方がいたとしたら、どうぞモモのあたりの白い裏糸の流れを見て下さい。右上(足の先を上と見る)に流れていたら右綾デニムです。
右綾とは逆に左上に向かって綾のウネが流れています。
表面の手触りが右綾に比べてつるつるした感じがあります。
また、縦落ち感が出やすいという特徴もありヴィンテージを意識したモデルや、ソフトジーンズによく使われています。
上記の二つの綾織りは洗っていく段階で生地のゆがみが出やすい、という欠点がありました。裾のシーム(縫い目)が前に寄ってきたりする、いわゆる「ねじれ」です。そこで考え出されたのがブロークンデニム。
見た目はよく分かりにくい生地ですが、裏側を見るとウネになってない様子が良くわかります。
デニムとしては理想的な織りのブロークンデニム。
長期に渡って形がくずれないという。
ただし今は右綾も左綾も防縮などの技術が進んでいるので、ねじれ防止という意味より粗目に織っても歪まないという特徴からソフトジーンズに使われることが多いようです。
簡単に言うと右綾と左綾を繰り返す織り方。
見た目が魚の骨が並んでいるように見えるのでヘリン(にしん)ボーンと呼ばれているようです。
ブロークンデニムと同じくねじれや固さを排除できる特徴があるのですが、模様にクセがあるせいかジーンズにはあまり使われていないようで、7オンスくらいの厚さのワークパンツやワークジャケットに時々使われているようですね。