JEANS INSIDER

・百貨店も使い方しだい

ジーンズを百貨店で買うと言う人はどのくらいいるんだろう。
私はかつてこの百貨店でジーンズを実際に売っていた訳なんだけれど、正直、その仕事場に変わる前には、ジーパンと百貨店がどうしても結びつかなかったのです。
デパートでジーンズ?ってなもんですよ。しかしながらいざ売ってみるとコレが結構良く売れる。
考えてみればロケーションとしては最高だし、周りもカジュアル中心の売場なので、シャツ買うついでにジーンズも、みたいな感じで、みなさん買って行くんですよ。

事実、メーカーでは、専門店と並んで百貨店には力を入れてます。
基本的に依託販売の形式なので下代も高めの設定だし、まとまって売れれば結構な純益が出てくる。しかし一方では売場としてあまりに伸び悩むと、売場縮小、挙げ句は撤退、残った商品は全部引き取らなければならないなんてリスクもあって、メーカーも一度その売場を確保したら、力を抜くわけにはいかないのです。

では、買う側として専門店と百貨店の違いのポイントを見てみましょう。


値引き

専門店・・メジャーブランド(エドウィン、リーバイス等)の値引きは基本的にない、しかし定番もの以外でメーカでも生産が終わっているもの、(展開が終わっているもの)は在庫処分の意味で3〜4割りくらいの赤札を付けて売ることがある。
値引き率は店が自由に決める。

百貨店・・値引きをしない姿勢は専門店と同じ。回転の悪い商品はメーカーへ返すのでセールの時期以降も古い商品が残っていることはない。


お得意さんには

専門店・・スタンプを貯めたり、100円程度の金券をもらう割引制度が、よくあるが、まったくない店も多いので、全体でみれば少額サービスか?

百貨店・・その店のカードを作ったりする会員制度は、間違いなく全ての百貨店にある。そして年に何度か「ご優待」と称して、会員だけのために割引販売がある、というのが普通だ。もちろん最新のジーンズも、定番ものも2〜3割り、引かれるので、その時にまとめて買っていくお客さんは多い。


バーゲンセール

専門店・・正月あけ、梅雨明けには、売り切りたいシーズン品(起毛ものやアウター、又は薄手のチノやTシャツ)は赤札になる。ただしMA-1等の超定番ものはそのままずーっと売っていたりする。

百貨店・・百貨店どうしの競争が激化している昨今、セールへの突入がやたらに早くなっている。あっちで買われる前にこっちで買わせろ!のノリだ。だから最近は正月前、梅雨入り前が多いらしい、値下げ率は百貨店同士では、ほぼ横並びで、専門店とも大差はないが量は圧倒的に多い。ただし定番品は除外。


裾上げ

専門店・・早い。待っても15〜20分くらいか

百貨店・・基本的には翌日という所が多い。しかし、急いでいると言えばたいがい、30分くらいでやってくれる。すいてる雰囲気だったら迷わず急いでもらおう。専門職の人がやるのでジーンズもトラウザーも仕上がりはキレイだ。

こうして見ると、欲しいものや、その時期によって二つを使い分けるのが手堅い買い物といえますね。
たとえば、すこしマニアックなものなら、やはり専門店。
商品の幅が広くブランドも豊富だし、いつから置いてるんだと言いたくなるような昔のものもあったり…。
ある程度知識があって自分の好みが解っている人はもちろん、値段線がわりあい低い構成の店も多いので、とくにブランドを気にしない人ならやはりこういった街の専門店がいいかもしれない。

対して百貨店は、狭い売場で効率最優先。売れ行きの悪いものはどんどん違うものに取り替えていくやり方をするので、常に最新の構成になっています。流行を追う人や、選ぶのが面倒だと言う人にはいい場所ですよ。

半期のバーゲンセールの時は、とりあえず百貨店には行ってみる事をお勧めします。
シーズンものだけでなく、定番モノ(デニムシャツやブルージーンズ)でメーカーが打ち切るものなど、意外に多く赤札になっていたりする。
たまたま欲しかった7900円が4800円になっていたら儲けモノ。
百貨店側は、割引の時はそれなりに利益が出るメーカー取引をしているので、それに合わせてセール用の仕入れも怠らないのですよ。


依託・・・店側が商品を買い取らない契約の形態。すなわち返品は自由に出来る。そのかわり下代はメーカーに有利な高めになっている。

下代・・・仕入値

展開(品)・・・その期の展開リストに載っている、継続か、ある程度、半期の終わり頃まで製造販売をするもの。ユーザー用のカタログは、ほとんどの場合、展開商品の一部でしかない。

値段線・・・商品構成が全体的に高いか低いかを、値段線が…、と言う



Top Next