JEANS INSIDER

・専門店と百貨店

 百貨店も使い方次第、を読んで「なぜ両者の比較にこだわるのか?」という疑問を持った人もいるかもしれません。
 実はジーンズに関しては少し特殊な側面があるのです。

 普通、メンズもレディースもちょっとしたカジュアルブランド、たとえばダーバン、ニューヨーカー、エル、コムサ、ベネトン、その他挙げればキリがないのですが、よほどの都市部に行かない限り、これらは百貨店でしか買えません。
 ところがジーンズに限っては同じ百貨店のエリア内に路面、またはテナント形式の専門店が存在するという実態があります。
 やはり百貨店もカジュアルの一角であるジーンズを売場に取り込むというのは自然の流れなんでしょうが…、
 では、前記した多くのブランドはジーンズを出していないのか?というと、知ってる方も多いかも知れませんが、実はしっかり出しているんです。
 ただし、やはりそのブランドの“テイスト”が強く出たモノ(カットが太すぎたり、大胆なステッチ模様)はベーシックさを求める一般の消費者(特に男性)からは敬遠される傾向があるし「GパンはGパン屋だろう」という哲学の人は、いまだに多いようで、かくして、かつて作業着だったGパンはめでたく百貨店の1コーナーとして華麗にも(?)売場を作る事になったわけです。

 本題はここからなんですが、では既存の専門店が百貨店売場を意識しているかというと、私の感触では、してない店が大半じゃないかと…。
 そして、だいたいにおいて客層が違うと言う意見があがって来るんですね。
 でもどうでしょうか?それについては私の百貨店での記憶だと、トレンドリーダーになるべき若い人もけっこう多く来ていたという印象なんですね。まあ、大きな駅に近い、等の条件の良いところにしか百貨店はないのでそうなるのかもしれませんが…。

 そしてなにより、大きな専門店が次々と店をたたんでいる様子がうかがえる昨今。専門店側はもっと意識した方がいいんじゃないかな?・・・だいたい、あの値下げを極端にきらうL社でさえ百貨店側の方針にしたがって、しかたなく値引きをしているという事や、時に大量のB品やセール品が仕入れられている事なんか知ってるんでしょうか?
 たとえ客層が違っていたとしても、専門店さんはもっと“良質のものを安く、かつ良質の売り方で”という考えでないと、いまの「物あまり不景気」では、だめなんじゃないかな、と思うんですよ。なんか経営哲学みたいになっちゃいましたが…。


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