JEANS INSIDER

・丈を決める

長さはどのくらいがベスト?

ジーンズの丈については、アメリカあたりではバリエーションが少ない代わりに、初めから丈違いのバージョンが揃っていて、自分に合った長さのジーンズを選ぶという形式がわりあい浸透しているようです。
しかし我が日本のメーカーでは、色や質感など微妙なニュアンスのバリエーションで勝負していかなければならないので、とても股下丈のバリエーションまで手が回らないようです。
加えて、私を含めて、ズボンの丈には口うるさいのが日本人。

長さが一本化されていると、スリムやフレアータイプでは丈を短くすることで形そのものが変わってしまうという悲劇が起こるのですが、現状ではモデル体型でない自分を恨むしかないでしょう。

では、ジーンズに限らず、トラウザーなどのズボンの丈はどのくらいにするか?
けっこう好みの部分が大きい問題なのかも知れないですが、ワークウエアとして使わない、あくまで「ファッション」として穿くという前提なら、ズバリ、かかとまでの長さを標準にする事をお勧めしたい。

つまり、まっすぐ立って、かかと側が床に着くか着かないといった長さです。

人によっては靴を履いてみて合わせていますが、その場合もまず裸足できちんと合わせてから靴を履いてみた方がいいでしょう。
それから初めて、かかとの高いブーツなら好みでプラスすればいいし、逆にハイカットのゴツいスニーカーならちょっと短くしたりするわけです。

いずれにしても自分で合わせず、ショップの人か、友人に見てもらった方がいいです。後ろむきで鏡を見ても、腰のヒネリでスソが持ち上がったりするのです。

ちなみに、実は筆者は一人で合わせる事が多い。
まず試着してウエストがOKだったら次にイスに座ります。それからスソをくるぶしが隠れるくらいで折り返してその位置でとめてしまう。普通のストレートだったら、まずこの長さで大丈夫。
ビジネスマンが履くような靴だと、かかとより長すぎた分はそのまま地面へ垂れ下がるのですが、筆者は、あまりそういう靴は履かないので、多少の長すぎには寛容で、逆に腰掛けた時にソックスが見えるような短かさがイヤな性分なのです。

以上の目安は一般的なスソ幅のストレートの場合で、スリムタイプはもちろんこれにあてはまりません。
スリムを画一的にくるぶしが隠れる位置で合わせるショップの店員がいるようですが、スリムジーンズではそのジーンズの太さと切った位置でスソ幅がずいぶん違ってきます。
広いスソ口なのにくるぶしの長さでは、かつての"みゆき族"ならいざ知らず、スソが風にヒラヒラする様で、あまりいただけないでしょう。
筆者は、あくまでスソの広さと、履く靴で長さは決まるものだと思っています。

いずれにしろ、好みもありますが、短かすぎだけは気を付けたい。長い分には、後で直しは効くし、甲の高いスニーカーやヒールのあるブーツでは多少長すぎても地面を掃除するような事にはなりません。

股下丈(Inseam,Length)

自分の股下丈を覚えていて、その長さで直しを依頼するお客さんがよくいたのですが、この場合は少し注意しないといけません。
同じか、似たようなスタイルのジーンズ同士なら、ほぼ心配はないのだけれど、ルーズタイプとタイトフィットタイプ、もしくは、トラウザーの丈でジーンズを直す、というのは、なかなか危険な事だと言えます。
簡単に言えば、いろいろなパンツの股下位置が、すべてその人の同じ股の位置に来るとは限らないからです。
トラウザーなどはハイライズでゆったりしている形上、股下がやや下がり気味になります。だからジーンズよりも少し短い股下丈になる事が多いようです。


丈を伸ばす

洗ったら縮む、ということも少し頭に入れておいたほうがいいですが、あくまでそれは少しでいい。
今のジーンズは防縮加工がしっかりしているので、連日乾燥機でカンガンに乾かしたりしないかぎり、わずかの縮みで落ちついてくれます。
そして、もし短いんじゃないかと感じた時ですが、実は意外にも干す前の濡れた状態でジーンズ全体をグイ〜ッと引っ張ると2〜3センチは簡単に伸びてしまうのです。
あとはそのままスソを上向きにして吊して乾かせばOKというわけなのです。


みゆき族・・・なんとか族のはしり(1960年代)。若大将シリーズでの青大将のパンツがいつも短いのが気になって、仲間内で、寸たらずのスソを指して「田中邦衛状態」などど言っていた。

ハイライズ・・・ウエスト位置が高い=股上が深いこと。



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