レプリカジーンズ
レプリカジーンズが相変わらず、一部で人気があるようです。
大手のメーカーでも自社の古いモデルを復刻版と称して展開することも多いのですが、ここで言うレプリカジーンズとは、大手に属さない小規模な会社からリリースされている、リーバイスの1940年代〜60年代モデルを再現したジーンズのこと。
もちろん、愛好者にしてみれば、本物(リーバイスのデッドストックかセカンドハンド)が手に入れば本望なのだろうけれど、程度のいい中古車が買えるほどの金額では、道楽する気にはならないでしょう。それに比べれば高くても数万で買えるレプリカジーンズはパッチのマークやポケットのステッチに目をつぶれば、まさにリーバイスのデッドストックと同じなのだから…。
私にももよくわからないのだけれど、ここ数年で、以前からあったブランド、"エビス"や"スタジオ・ダルチザン"に加えて、星の数ほどこのレプリカジーンズマーケットに現れた。
こうなってくると、より本物に近い方を選ぶものなのか、ブランドのロゴマークで選ぶのか、いまひとつよくわからない。第一、本物を見たことがある人は、そうそうたくさんはいないだろう。そう考えるとレプリカを買って「こういう物なんだ」と、本物に夢をはせるという人も、けっこう多くいるかもしれない。
筆者は「ジーンズは腰ではけ!」と言われた、70年代的な人間なので、自分の腰にフィットしない、だぶだぶした古い形のジーンズに数万も払う気になれません。
できれば'70年〜'80年前半くらいのレプリカで1万円くらいなら喜んで買うんですがねえ…。
ジーンズを高級衣料としてとらえることがどうしても出来ないのも、70年代型なのです。
マニアってます?
ところで同じことがジーンズにも言えるんです。
5ポケットベーシックという様式の中で生地を変えてみたり、広げたりすぼめたり、ウォッシュを工夫したり、正にロックのそれに似た創造性を感じるんですよね。
天然の藍染で造っているジーンズなんかは、過去にそんなジーンズがあったわけではないのに、ジーンズの理想の有り様をイメージして創ってしまっているわけで、まさに様式美の追求…。
しかし、先のヴィンテージ君たちは、なんというか、プレスリーの廃盤レコード集めで終わっている気がします。
コレクターとしては王道だし、世界的な認知度も高いでしょうけれど、どうもクリエイティヴなものは感じられない。
「たかがジーンズ、されどジーンズ」でも所詮はジーンズですよ。私としては。
例えば、「今日はどのジーンズにしようか?」と毎朝なやむジーンズ好きの女の子の方が、真のジーンズ愛好家に見えるのは私だけ?
そしてもうひとつ、
集めたプレスリーをちゃんと再生できるプレーヤーはあるんでしょうか?