スリムは死んだか?
スリムジーンズというと本来は全体的にほそい、スリムフィットジーンズを指していたのですが、いつの間にか日本ではスソへ向かって細くなっているテーパードタイプをスリムと呼ぶようになっています。
だからスリム(細い)でもダブダブというジーンズが存在しています。
今でこそショップへ行けば、ストレートタイプばかりだけれど、数年前までは、見事にスリム(テーパード)ジーンズばかりだった。
大体、どこのメーカーでもワタリの太さ別に4ラインくらいずつ出していた気がしますが、もっと前(15年くらい前?)になると、ホントに細いジーンズばかりだった記憶があります。
筆者は、今はもう無いですが、リーバイスの"506"というスリムジーンズを気に入って毎日のように穿いていた時がありました。
506はヒップ、ワタリは文句ないタイトフィットで膝下からはあまりテーパードしないシルエットの、まさにルパン3世が穿きそうな、すらっとした細さのジーンズでした。
その他には、やはりエドウィンのスリムのバリエーションは豊富で、以前、勤めていたショップの系列全体では、売り上げの上位に必ず、エドウィンのスリムジーンズが入っていました。たぶん今でもエドウィンの"ニュートンスリム"というゆったりめのスリムはそれなりに売れてるんじゃないかと思う。
しかし私自身、ここまでストレートジーンズが主流をなすとは思ってもみなかった。
みんながみんな、同じ様なものを穿いて、つまらなくないか?と、思えば、そこはうまくしたもので、ブーツカットやベルボトム、あるいはレーヨンジーンズで、ちゃんと個性を出す余裕もあるのが今のカジュアルシーンなのです。
こうなると、もう木村拓也にでも穿いてもらわない限り、まったくスリムの出る幕はないようです。
しかし、少数だろうけれど、スリムの愛好者はちゃんといるでしょう。だから、きっとこう思っているはず。いわく
メーカーはスリムにも、少しは気を使ってもらいたい。いつまでも、あまい染めと平板なウォッシュでスリムジーンズを片付けてほしくない。・・とかね。
実は、今でも506を時々引っぱり出して穿いている隠れスリムファンとしては、もっと気の利いたデニムのスレンダーなスリムの登場を願っているわけです。なにしろ、506はお世辞にもいい生地とは言えないから。
そういえば、エドウィンのイタリーシリーズのスリムなんか、ムラ糸のいい色でした。ああいうジーンズが今でも何本かあってもいいような気がするのだけれど、いかがなものでしょうか?

一見、ストレートにも見える"506"スーパータイトスリム
素材はともかく、スタイル的にはスリムジーンズの傑作だった

エドウィンのツイルのスリム
"カラースリム"
いろんな色があったモデル。
もう穿くことはないのだが、なかなか捨てられない。