・ジーンズもハイテク
ジーンズを考案し世界に広めたのはもちろんアメリカですが、ジーンズを作り出す技術では日本は全ての面で世界一ではないでしょうか。
そして特にずば抜けているのは洗いの技術。
ジーンズを良く知らない人は、例えば最初から薄いブルーのジーンズは薄いブルーの生地から作っていると誤解している事があるのですが、もちろん、そうではなく、ブルージーンズはどんなトーンの物も初めは濃い藍色のジーンズなわけで、それを目的の色に合わせて洗い落として行くわけです。
私は、経緯はよく知らないのですが、ジーンズにストーンウォッシュ等の洗い行程を組み入れたのは日本が最初なのだそうです。そして以後、この洗い加工技術は次々と新しいワザが開発されています。
たとえばお尻の部分とと膝からももにかけての部分だけ強く落とすのはもう当たり前のワザで、履き古すと自然に出来る足の付け根のシワ状の色落ちも再現しています。
私は、以前一度韓国へ行った事があるんですけど、ちょうどあちらもアンティーク風のウォッシュアウトジーンズが流行っていて、若い人は、それは見事なくらいみんな同じ様な膝中心とお尻中心に白く落としたジーンズを穿いていました。しかし、これもやはり見事なくらい、いかにもT削りましたU的な色合いだったんです。
さて、それくらい高度な日本の技術力なんですが、それを有り難がるのもやっぱり、世界では日本くらいのようです。
日本のジーンズショップの、棚に積みあがったジーンズの種類、色数は、欧米の人なら、さぞ、びっくりすること間違いないでしょう。
われわれ日本人とは、それくらい微妙な色合い、風合いにこだわる民族なんでしょう。おかげで、ジーンズが独特の巨大な産業として成り立ってるんですね。
一方、本国アメリカはどうかというと、その商品構成は非常にシンプルで値段も安い。だいたい30ドル前後。
アメリカ以外の海外のジーンズショップ等のWebページを見ていると、やはり全世界的にはジーンズはファッションアイテムとしての位置づけで、それも場所によってはちょっと贅沢なアイテムでもあるようですね。ちなみにヨーロッパでも一本8000円くらいが普通です。
そういう意味で、アメリカは日本とは逆の意味で珍しいジーンズ事情のような気がします。
日本の高校生や大学生の穿き方を見ていると、ジーンズで自己主張している感じがありますよね。 まあ、かつて私もそうだったんですけど、・・
で、アメリカ人はそんな事はどうも、ぜんぜんないようで、あるとすれば、単に「今、私はコンフォート(ゆったり)モードだかんね」という事をシンプルなジーンズを穿くことで表現してるようです。
聞いたはなしですが、われわれ日本人が味噌汁を飲むようにアメリカ人はごく当たり前にジーンズを消費しているんだと。なるほどねえ。
だから特殊な洗い加工も必要ないし、デザインも普通でいい、そのかわり丈は初めからいろいろ揃えてね、面倒はいやよ、ということなんでしょうか…。
というわけで、私のこんなWebページもまったく日本ならではの発想なんだとおもいます。これがアメリカだったら「なにを君はホットになってるんだい。ただのジーンズごときで」と言われるのが落ちかも知れません。