・標準体型考察
若い人で学生時代に陸上競技とか、格闘技をやっていたような人は、ウエストに対して、ヒップも腿周りも、かなりのボリュームになっている方がいます。
そういう人は、やはり「ゆったり」とか「ルーズ」とか書かれたジーンズに、落ちつくわけで、間違っても、最初からスーパースリムを探したりはしないでしょう。
大ざっぱですが、ジーンズではウエストに対するヒップとワタリ(大腿部の所)の寸法でゆったり加減が決まります。で、その加減の表現で「ぴったり」「タイト」「ふつう」「レギュラー」「スタンダード」「コンフォート」「アンチフィット」「スーパールーズ」その他いろいろな表記がくっ付いてくるんですが、決してメーカーは痩せている人用に「タイト」なジーンズを、ボリュームのある人に「コンフォート」ジーンズをデザインしている訳ではないようです。
結局そこにはメーカーが仮想する標準体型があって、その体型の人が穿いたシルエット、雰囲気のイメージでデザインされているから、先のスポーツ青年が「ゆったりジーンズ」をピッタリに穿くというのはデザイナーの意図しない穿き方となるんですね。
とは言っても「しかたないだろ!」が現実です。メーカーもそういうニーズをまったく無視しているわけではないようで、やせ形の中年層を意識した形と生地の組み合わせとか、ルーズでもスソは絞って細く見せるようなモデルもけっこうあります。
が、やっぱり格好良く穿くには標準体型に近づかざるをえません。モデルにはかないませんよ、こればかりは。
じゃあ具体的にどのような体型かとなると、男性ならまずウエストは30インチ、身長は175cmくらい。このくらいの人だと股下33インチのストレートジーンズは切らずに穿けて、ウエストとの見た目のバランスもいいでしょう。
さてしかし、この人がさっきのようにバリバリにスポーツをやっていたとしたら、または中年太りのおじさんだったら、それは標準ではなくイレギュラーになってしまします。肝心の足腰の形、太さは?
・・そこで、ちょっと戻って、考えましょう。デザイナーが標準をイメージしているならば、細いジーンズもそれなりに穿けるハズ。表記通りに穿きこなせる体型ならもっとも細い「スーパータイト」が文字どおりスーパータイトに穿けるハズではないですか。
わかりにくい?・・・まあ、ちょっと自分でも無理あるかなあとは思ったんですけどね。しかし、ここ何年かで各メーカーの一番タイトなジーンズは何本も廃版になってる事を考えると、標準体型がガッチリ系に移行しているイメージと妙に合うと思いませんか?