・ないものねだりの価値観
知っている方も多いと思いますが、リーバイスではだいぶ前から、オールドリーバイスファンのために"701-xx"そして"503B-xx"という定価12800円のモデルを展開しています。
完全レプリカではないのですが、どちらもオールドのテイストをうまく再現したTいい仕事Uのジーンズです。難をいえば"501"というロットナンバーが使われてないことかな。
その2つのパッチラベルのナンバーの刻印が、途中で変わった事がありました。
専門店で働いていたころなんですが、変わったと言っても、"701-xx""503B-xx"の字体が、プリント風の小さめから、スタンプ押し風で、大きめのものに変わった程度で、ジーンズ自体はなにも変わってないのです。もちろんメーカーからは予告も何も無いので、それにしばらく気付きませんでした。で、気付かせてくれたのはお客さんでした。
「これ、ここにあるだけですか?」
「ええ」
「ここの字が小さいのないですか?」
「はあ?」
無いと判るとさっそく次の店へ…
そのあとも「字が小さいバージョン探し」の人はぞくぞくとやって来たのでした。
中にはサイズが合わなくても我慢して買っていく人もいたようです。
正直このマイナーチェンジとも言えない些細な違いにエネルギーを使うパワーには頭が下がります。彼らはきっと、いずれ多数派になるスタンプ組を予測してT持てる少数派Uになりたかったんでしょうねえ。
なにか自分の中にもある、横並びでいたいけどちょっとだけ出っ張りたい心理、価値観を発見した気がしましたね。
ちなみにジーンズのマイナーチェンジは何処のメーカーでもよくあって、内容はさまざまなんですが、どうしても、棚で新旧が混ざってしまいます。
ジーンズショップからすると、お客さんに「なんで、これとこれ、ちがうの?」と突っ込まれたりして面倒この上ないのです。
その点、さっきの刻印違いハンターは、古いロットから買っていってくれるので大助かりでした。
ロット[LOT]・・・パッチにつける品番。本来は一度に生産する固まりのこと「初回ロットは5000本」とか…。なぜかリーバイスがLOT.501と入れ続けたので各社右へならえをしたようです。それともLOT.501番は100年以上たっても終わってないということか?