色いろいろの話...part2

ブルージーンズのカラー


まことに大ざっぱな5種類の分類です。右へ行くほど強く洗ってある並びです

ウォッシュカラー
未洗いワンウォッシュストーン
ウォッシュ
フェードブリーチ
イメージとしては→ xx xx xx xx xx
ビッグジョンOR01,BWSWAS不明
エドウィン890092.93.979879
リーバイスORWASWUSIW
スイートキャメル不明WASWVF,VSVB,V2
ラングラー002928,272320

このテーブルを見て「これは随分な手抜きだ!」と思ったアナタは正しい!収拾がつかなくなった、というのが正直な所なんですが、このあとに続く説明を読んでもらえば、なんとか納得してもらえるハズです。

それから今さらではありますが、ご存じのようにリー、サムシング、フィオルッチ、リベルトは(他にもいろいろありますが)エドウィンのブランドなので色味の表示も同じです。その意味でブラッパーズなどもビッグジョンと同じ(GLハートもそうかな?)です。

xx 未洗い

糊も落としていない、いわば縫製していきなりフラッシャーが付いたもの。
いろいろ面白い言い方があって、アンウォッシュ(英語読み)オリジナル、板(立つから)ガビガビ(固まった感じ)スルメ(二つ折りはまさに)・・・ところで洗ってないだけの物なので、それを色の意味とするのは理屈に合わない気もしますが、"OR"や"00"あたりを見るとやはり色として捉えてないようにうかがえます。ブラックジーンズの未洗いはどうなるんだ?と言うような疑問はこの際しまって下さい。

xx ワンウォッシュ

一回洗ったからワンウォッシュ?・・・じゃあ一回で十時間洗ったら?
正確には糊を落とす程度に洗ったもので、糊のテカリが取れて本来の色が出ているものと思うのが妥当かな。

xx ストーンウォッシュ

石と一緒に洗うなんて誰が考えついたんだろう。とはいうものの最近は全くインパクトが無くなるくらい、新しいユーズド系の加工に埋もれてる感じですが、シンプルなトーンはそれなりに需要はあるようです。

xx フェード

ストーンウォッシュが穿いて半年目の色味なら、さらに半年穿いた中古感のある程度
各社、これといった名前がないのが実態で、勝手に「フェード(色褪せ)」というくくりにしました。エドウィンならフェードブルー、クラシックストーン、リーバイスならかつてあったアンティークウォッシュあたりか?

xx ブリーチ

最近は殆ど見かけない色味ですが、まさに薬品で色を抜いたようなうすーい水色で中古感がほとんど無いものをこのようにブリーチ(ブリーチアウト、アイスウォッシュ)等と呼んでます。そのさわやかな色がウケた時代もけっこう長かったりするわけです。


意味の希薄なウォッシュカラー

ブルージーンズの場合は、そのバリエーションを洗い加工に頼っているので、その分類を加工の名称から取っているメーカーが多いようです。(例:ストーンウォッシュ→SW)
ところが、これらを前項のカラーパンツの「色番」式に分類するのは、不可能ではないのですが、前項(色番)より更に無意味なのであります。

いくつか理由があるんですが、一つは、色の濃さ順に見た場合、実際の商品はなかなか均一に仕上がる事が無いのが常で、しかも傾向に合わせて、微妙に、時に大胆に、同じ加工名でも変えられてしまう事もあるので、見た目だけで並べると、かなり現物とのギャップが出る可能性が高いのです。

それから、最近の傾向では、一般に言われるストーンウォッシュとワンウォッシュの間にものすごい量のバリエーションが存在していて、更に「新色○○ウォッシュ」と称して毎シーズン追加されますが、これらの半ばコマーシャル性重視のネーミングをまともに分類する事の意味がどれだけあるか?・・・。もちろん、そのあたりの微妙な色と風合いで勝負しているわけですから、それぞれにアピールはあるはずですが、残念ながらフルカラーのホームページでも、メーカーのカタログでも、生地の風合い、固さ、ドレープ感、等の情報までは伝わりません。

さらに、ショップに全てのウォッシュが揃うなんてことは、そうそうありません。
売場の都合ももちろんあるし、カタログ上はあっても、実際には評判のいい色を優先して作るようになるので、極端なところファーストロットだけで中止になる幻バージョンも発生したりするんです。

だから、例えばカタログだけで注文するなんていう人は無謀このうえないこと(未洗いやワンウォッシュは大方想像できるが)と言えます。メーカーもそのつもり(ちゃんと見てから買うのが普通)ですから、丁寧なカラー刷りのカタログの存在というのは「これだけあるからとにかくショップへ来て!」のアピールと思って間違いないでしょう。





ところで、ジーンズもハイテクでも触れたように技術、創造力世界一と思える今の日本のウォッシュジーンズも、そろそろ、その新色(新洗い)での展開は、曲がり角に来ている気がします。
つまり、これだけやり尽くしちゃうと、おおっ!というようなモノがなかなか出てこないですよね。最近ではラングラーのオイルウォッシュがやや当たったらしいですが、それもかつての部分洗い(リーバイスAW等)のヒットや、もっと前のケミカルウォッシュの衝撃の比ではないようだし、・・・実際こーやって分析してもワクワクしないのが悲しい(笑)



色番明解業界一は…

ズバリ、ラングラーでしょう
自分がよく知っているからというだけでなく、最近のあるジーンズ屋さんのマスターの意見もそうでした。
いったいどのように単純明解かというと、ジーンズ、トラウザーに限らず、全部をひっくるめて見た目の色味で表現しています。しかも2桁の数字だけで・・・。


未洗いワンウォッシュストーン
ウォッシュ
フェードブリーチ
xx xx xx xx xx
002928,272320

ラングラーの色番...
サンドカーキオリーブブラウンネイビー
       
10193143483829

例えば青系は20番台で濃い色(ネイビー)は29。そこから薄くなって28、27、26という具合で、Tシャツのネイビーも29ならワンウォッシュも29。そして特殊ウォッシュには00番台、もしくは90番台を当てているのですが、これも下一桁が濃さを表しているので(未洗いのみ例外)、08と98は28とだいたい同じくらいのトーンで中古加工等の特殊ウォッシュ系のジーンズだと想像できてしまう。

全てがこの調子なので、覚えるのも簡単。電話での発注なんかはこんな感じです。

「ベルト、新しいのあります?・・39番色(濃茶)が特に欲しいです」
「あー19(黒)ばっかりだねえ・・34はあるけど」
「あー、うす茶なら、まだ黒がいいなあ・・」

あと、なぜかお客さんで「これは、いったい何色ですか?」
と商品を片手に訊く人がいるんです。
「そんなもん、見たまんまじゃ!」とは、おくびにも出さず、冷静に品番を見れば
「(・・・64・・)えー、一応メーカーではピンク系ということになってます」
と無難に答えられたりします。
さらに、あろうことかチェックのシャツでも通用するのです。やはり発注では...

「チェックのシャツの在庫、なんかないですか?」
「"5・・・"っていうのは全部ありますよ。28、48、68、23、43、63」
「そんなに置けないから、じゃあパステル系で揃えて、23、43、63をML各5で...」

うーん、いまさらながら買う側にはまったくかんけーない話でしたね。
ただ、これらと一緒にしろ、とまでは言いませんが、何かグローバルスタンダードを決めて各社それに従って表示すれば、売る方も買う方もメリットが出てくるハズと思う今日このごろです。



●各メーカーはアルファベット順にしました。
●今回は入手できたカタログのみを参考にしました。
●ラングラーでは全商品掲載のスタッフ用カタログはモノクロ。
●聞いた話では、ドミンゴの色番はラングラーによく似ているそうです。