2月8月が売れない時期なら、売れて仕方がないのがゴールデンウィークかな。
もちろん年末なども忙しいですが、そのあたりは冬系に偏ったり、あと、年を越してまでだらだら忙しいので、5月連休のインパクトにはちょっとかなわない。 まるっきりのプロパーなのに躊躇なく買って行くのも他の時期には見られない傾向です。 やっぱり、気候もいいし開放感も全開になって、一番Tカジュアルな気分Uなんじゃないですかね。ジーンズファッションにはうってつけでしょう。 逆にこの期間にドジると月の売り上げに大きく響くわけで、さあ来い!みたいに店を開けたはいいが、2時ごろまで、客足が悪いと店長の顔色が険しくなって「おいおい!どーなってんだ今日は!誰か呼び込みしてこい!」とかね。自分がやんなさいって(笑) 混んだら混んだで大変です。フィッティングの前に列が出来て・・・私個人的には、さあ穿こうという時に列ばないといけないのは耐えられないですから、もうほんとに申し訳ない気持ちになったりして、仮設フィッティングでも買って来たい気持ちになったりして・・・ないか。もちろん忙しい方が嬉しいにきまってますが。 そういう事が一週間続くんですが、その間メーカーはお休みですから、4月3週くらいから仕入れには気を使わないといけないのです。具体的には連休中に補充無しでもモノを切らさないように多く仕入れますが、偏りなく品だし出来るように勘を働かせないと、30インチのお客さんにはモノが無いとか、そういう事態になったり・・。そのために前年が取れなかったらやっぱりくやしいですから、どこかの支店から30インチだけわけてもらいたくもなったりします。
前年同月比、とか前年同日比と言いますが、これがジーンズに限らず、全ての小売りの売るというチカラの原動力になってるんじゃないでしょうか。 つまり去年の今月はこれだけ売れているという記録があれば、今年もせめて同額かそれ以上売りたいもの。 もし毎月、前年同月比を下回るという状態ならば、確実に衰退しているということですから、・・・う〜ん、いろいろヤバイでしょう。 ですから、私のいた店なんかはスタッフはバイトでもその日のT前年U(この場合は前年同日・・・同じ週の同じ曜日で見る)を把握するようにされていて、3時ころに「今日はいきそうだ」とか、まあ、そんな会話もするわけです。 しかし、これも景気全体が上り基調の時は発憤材料になってましたが、ここのところの下り調子では、たとえば月の後半でまだ30パーセントという事態が連続すると、不可能な目標になってしまってるかもしれないですね。幸か不幸かあまり悪くなるまえにリタイアした私ではありますが、現実的なハードルを設定しないとアイデンティティーを見失いかねないですよね。
もう、いつとは覚えてないですが、某野球チームが優勝した時です。筆者はたまたまそのチームと関係のある系列の百貨店でジーンズを販売していました。 優勝が現実味を帯びてくると、店は「おめでとうセール」体制になります。 私も一ヶ月くらい前から様子をみながらB品等の手配をしていましたが、試合は瀬戸際で連敗したり、予断をゆるさない状態になったりして、「もしや残念セールか!」という所で、土壇場の優勝。いやあ、売れました、あの時は、・・・たしか前年同月比で2百数十パーセントだったかな。 しかも次の月は日本シリーズ優勝までしてくれましたので、その月も160パーセントくらい売れてしまったのです。 普通前年比を越えたりすると給料に上乗せがあるのですが、残念ながらその時は110パーセント以上(だっけな?)は一律だったので、気持ちとしては、他の月に分けて買いに来てほしいとマジに思いました。 その後、ほどなく別の店へ移動になったのですが、かわいそうなのは、そこを引き継いだ人です。 「げっ!なんでこんなに売れてんの、この月!・・取れっこないじゃない!!」 「優勝があれば可能性あるって!」 でも、完璧になげてました。無理もない。 この連休の終わりに一喜一憂するショップの方々へは晴れが続く事をお祈りしてます。 これから買おうとする方たちは、比較的すいている午前中か1時くらいまでに行ったほうがいいですよ。 (99/04/30) |