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ジーンズを作ってみる
去年の、まだやや暖かいころだったと思いますが、たまたま14oz(14オンス…一般的なジーンズ生地の厚さ)で両端に耳の付いたナマ生地(こう書くとナマがダブるな)というマニアックなものが手に入ったので、しばらく眺めたり解したり、あまり意味の無いことをやっていたわけですが、最近ついに思い立ったようにバタバタとジーンズに仕立ててしまいました。(日曜縫製職人の巻) ジーンズといっても大人サイズではなく、3才になる息子用です。さすがに2メートル程度の生地ではそれが精一杯で、かつへたくそな縫製に耐えるキャラクターといったら、子供以外に考えられないですからね。 しかし、結論からいくと思った以上に大変でした。穿いている本人が嬉しがってくれなかったら、まったく報われないくらいに・・・。 以下はハウツーではなく奮戦記という感じで読んで下さい。 パターン購入 さすがにパターン無しでは手も足も出ない。思った通りジーンズの型紙は売っていなかったので、いかにもズボンという感じのゴムウエスト仕様の型紙を購入。参考になるだろう。 仕様はどうしよう? パンツがジーンズであるためには、5ポケットでなければならない。バックヨーク(後ろの三角)もなければならない。という結論に達して、これらを適当に作って追加(ウォッチポケットね)することに決めた。ちなみに購入したパターンはフロントポケットがジーンズと同じタイプのインポケだったので、これはそのままでいける。 しかしもう一つ、大問題があった。 子供用のパンツはジーンズに限らず、ウエストがゴムである。これは親の負担を考えてというよりも、本人の自主性を促す意味が大きいわけです。しかし、今回はしっかりノリの効いた14ozデニムで、かつ差動送りミシンもない。だいいち格好悪い(身勝手だが) いろいろ考えて、大きめのウエストにしてサスペンダーで穿かせよう、と決定。そのうちサイズが丁度良くなるころにはフロントを外す知恵も付いているだろう。 切り出し 業界では型入れというのかな・・?パターンの説明書きを見ると、聞き慣れないコトバが散乱している。千鳥がけ?いせこみ?加えて「縫いしろは含まれていません」・・・うーんどうする?・・・ま、いっか。というわけで、ひとまわり大きめなサイズの実線通りに切る事に決定。もともとゆったりしたパンツだし、縮んでもこのサイズは大したことはなかろう、である。もちろん生地の耳を活かしてサイドを直線にしたのは言うまでもない。 ジグザグミシン 今回は、殆ど使っていなかったジグザグミシンを使う事にする。 理由は、さすがに30年ものの、鋳物の固まりのようなミシンは、もう糸調子がグダグダで、とりえと言えば力任せに回せるでかいフライホイールしかない。ロックミシンもしばらく使ってなかったらサビだらけ。じゃあ、ということで嫁さんの入り道具を借用。 ジグザグミシン・・その2 縫えるようにするのが大変だった。 なぜなら、糸の通し方がまるで違う。針の付け方まで違うのだ。 説明書もないし、それ以前に持ち主本人が忘れている。試行錯誤で30分は使った。しかし苦労の甲斐あって調子は上々で、そこそこ力もあるようで、イケそうな気配。かがりもコイツにやらせよう。 縫い合わせ 縫い合わせるにあたっては、今回パターンの説明書きは一切見ない事にした。見てもよく判らないし、ある程度のジーンズの構造は頭に入っているつもりだったので、なんとかなるだろう、である。…が、実際はとんでもなくアマかった。土日合わせて10時間は格闘した。その間、針は2回折れて、糸も買いに走った。縫った糸より捨てた糸が2倍はあるだろう。 完成 ジッパーにしたのだが、縮む生地なので、最後に形になってから洗って、ようやくジッパーを付けて完成した。ボタンの方が簡単だったハズだが、手元にジッパーしかなかったので・・・。なおリベットも同じ意味でパスした。 結果、こんなに味のあるトドラージーンズは他にないだろうといいたいモノが出来た。サイズからして一年半は楽に穿けそうだ。 ●ウォッチポケットは他に比べると、恐ろしく簡単でした。しかし実用性よりは飾りか。 ●ポケットのクリが予想より小さくなってしまった。気が付いた時には修正不能でした。しかたない。左側も予想通り洗ったらよじれが出た。これもこの手の生地の特性で、しかたないこと。 ●バックポケットは型紙通りにバタバタ作ってしまったが、もっと遊んでもよかったかな。 ●一般に巻き縫いでダブルステッチになっている所は、直線縫いを2回かけてダブルステッチに見せかけています。現実に巻き縫いは家庭用ミシンでは不可能で、そこが市販のジーンズとの大きな違いです。 糸は全て30番、針は#16を使用。 いわゆるジーンズの育ちは間違いなく早いだろう。そのくらい子供のジーンズは酷使されるようです。 |