それでは、数年前にどこかの会社がライセンスを取得して大々的に売りまくったTABASCOTシャツとグッズを覚えてる人は多少いるでしょうかねえ?
そちらは全て今のTABASCOと同じBRANDバージョンのプリントだったんですが、その6年か7年前くらい前に世田谷の下北沢でタバスコTシャツが、わずか10枚棚に列んだ事がありました。他でもない私の勤務先の店です。
ぶっちゃければ無許可のニセTシャツですが、当時、他にタバスコのTシャツは無かったのでニセという言い方は正しくないかもしれません。
しかも10枚という半端な数がなんともヘン。
事の始まりは、私が自分用に2枚のタバスコTシャツを家で作った事からです。
タバスコは赤と緑の二色刷りのラベルになってますが、ちょうど手持ちのインクに赤と緑があって、しかも濃度がそっくりで、赤なんか朱色系でまったく手を加えなくてもよかったのでした。
その時まで、二色刷りというのはあまりやったことはなかったのですが、その時は、カンコピするつもりで、かなり版作りから集中しました。
台所にあったタバスコから、お湯で温めながらカッターでラベルを剥いだのはよく覚えています。
出来上がったのは白ベースとグレーベースの2枚のTシャツだったのですが、グレーの方は予想以上に色合いとのバランス、相性が良くてさっそく仕事に着ていったのでした。
すると、期待通り「おっ!いいね」「やるなあ!」と偉業をたたえるようなお言葉をもらっていたんですが、そのうち店長が「売れるなあ、それ」とか言い出すわけです。
「ええ、これ売れますよ」というと「よし売ろう」とか言い出すわけです。
当時はジーンズショップでよくTシャツプリントの注文窓口のような業務もやってたんですが、そこの業者にプリントを頼もうということになって、さっそく電話かけてるわけです店長……。
で、やはりグレーがいいということで、店で売っていた一枚売りのヘインズをML各5枚確保して、私には「版は明日持ってきてね、業者が取りに来るから」という勢いで、なんだか企画が通ったような嬉しさと、おいおい、ええんかい?ええのんか?みたいな不安ですね。
業者には見本に自作のシャツも渡した覚えがあります。向こうもプリント済みの見本付きは面食らったでしょう。
かくして、幻のタバスコTシャツは10枚しっかり積み上がりました。
それはパチモンというにはもったいない良くデキたもので、値段も3900円程度の普通の値段で売ったのです。
さすがに最後の3枚くらいはセールにかかりましたが、見事に完売しました。
その後、ジーンズ売りからも足を洗い、前記のライセンスもののTシャツが出回るようになってからは、あのきっかけとなった自分のタバスコは、着なくなりました。
パッと見ても判らないような違いでは、ただ流行に乗ってるだけととられるのがオチですから、それはちょとプライドが許さないわけです。
というわけで、この日本には私以外に10人の"TRADE MARK REG. US.PAT.OFF."バージョンのタバスコTシャツを持ってる方が確かにいるはずなのです。
それはホント、超レアですよ。どうか大事にしてください。
筆者はそれ以外にもPeaceTシャツも、オフィシャル以前に自作している。
デジカメが届いたら掲載しよう。