デザイン・版づくり

3回に分けて、一枚作ってみようと思います。
ところで、Tシャツくんを買ったら、製作手順は説明書きに詳しくありますので、ちょっと気の利いた版の製作とTipsを中心にしましょう。

下は、ジーンズマニアが泣いて喜ぶユニオン・スペシャル(裾巻きミシン)の写真。これを元にTシャツつくろうではないか、という思いつきです。





素材にしたような、なめらかな陰影のあるものは、適当な方法で白/黒に分かれた版(原稿)にしないと、そのままでは使えません。
どんな方法が考えられるかというと……
1)手書きのイラストにする。
2)ハイライトと陰を単純に2分する
3)白と黒の点の集まりにする

1)は結構お薦めです。トレーシングペーパーに鉛筆で写してそれを一度コピー機にかけるという方法は、何度かやりましたけれど、なかなか味わいのあるものになります。
2)はモノクロのコピー機にかけるか、意外に便利なのはfaxで、これでコピーをとるといい結果が出ることが多いです。が、やはりパソコンの画像レタッチソフトを使うのが、明るさのレベル調整などやりやすいでしょう。
3)はアミカケという技法で、モノクロの印刷写真をよく見ると黒い点がぎっしり詰まっているアレです。版は専門の業者に頼むというのが、ひと昔までの常識だったんですが、パソコンが普及して気の利いた画像レタッチソフトも一般に出回っているので、そういったソフトを使うのがお薦めです。

今回はアミカケ(ハーフトーンスクリーン)でやってみます。
まず、イメージを固めておきます。
元の写真は寄りぎみで一見なんだかわからない中途半端さがあるので、中央のロゴのある部分をクローズアップして、さらに粗い網点にしようと決めました。同時にベースはダーク系で、ハイライトにインクが乗るというイメージです。

とりあえず、下のようなところまで加工します。
この時点での注意は解像度を300dpi〜400dpi程度の大きめなものにしておく、ということ…。



上の主な手順:グレースケール化→解像度アップ→中央部分コントラストアップ→バックを黒のボカシでトリミング

ソフトの操作は割愛しますが、筆者の使ったソフトはスキャナーにバンドルされていたPhotoshop LE-Jというもので、レイヤーなどの機能は使えないものの、こういった作業には必要十分の機能がありました。
おそらく、改めてソフトをそろえる必要のある方はそう多くはないと思います。

下はアミカケ(ハーフトーンスクリーン)にしたところです。
一般には点が目立たないように版(シルク)の持つ解像度ぎりぎりまで点を小さく設定するものですが、今回はインパクトのあるものにしたいので、かなり粗い設定です。
Photoshop LE-Jでは、以下のような他にもモノクロ2諧調の選択から、いろいろな効果の設定が出来ます。今回はオーソドックスな45度の円形の網点にしています。



下は上の画像をソフト上で拡大してみたところですが、プリントアウトした時にそれなりにきれいなエッジが出るように、やはり事前に解像度を上げておきましょう。



さて、これでもほぼ完成ですが、このままではダーク部分にインクがのってしまうので、ネガポジ反転させて、ハイライトが黒になるようにして、ついでに図柄をシメる意味で一文コピーを加えます。
で、完成したのが下です。




(注意)…ページ上では適度にリサイズして解像度は低く押さえてあります。また一部は見やすいようにアンチエイリアス(スムーズエッジ)がかかってますが、モノクロ2諧調では当然アンチエイリアスはありえません。



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